光を背負う、僕ら。―第1楽章―
「一応って、まだ悩んでるの?」
流歌は鋭い。
たった一瞬言った言葉だけで、流歌は些細なあたしの気持ちに気付いてくる。
「うん、そんな感じ。」
「そっかー。じゃあ、悩むのも仕方ないよね。あたしもそうだから、わかるよ。」
「流歌も?」
流歌は「うん」と首を縦に振った。
…そういえば、流歌の志望校って聞いたことないな。
あたし自身、言ったのは今が初めてなぐらいだし。
…聞いても、いいかな?
そう思って流歌を見ると、流歌は自ら話し始めてくれた。
「あたしはね、今のところ志望校は久野(ひさの)高校にしてる。だけど最近は、西澤高校にも興味があるの。しかもさっきの先生の話聞いてたら、東條学園にも興味持っちゃって…。ほんと、悩んでばっかり。」
もううんざりって感じで苦笑いをする流歌。
あたし、知らなかった。
流歌がそんなに進路のことで悩んでいたなんて…。
自分と同じように進路のことで悩む流歌に、あたしは親近感を持った。
流歌は鋭い。
たった一瞬言った言葉だけで、流歌は些細なあたしの気持ちに気付いてくる。
「うん、そんな感じ。」
「そっかー。じゃあ、悩むのも仕方ないよね。あたしもそうだから、わかるよ。」
「流歌も?」
流歌は「うん」と首を縦に振った。
…そういえば、流歌の志望校って聞いたことないな。
あたし自身、言ったのは今が初めてなぐらいだし。
…聞いても、いいかな?
そう思って流歌を見ると、流歌は自ら話し始めてくれた。
「あたしはね、今のところ志望校は久野(ひさの)高校にしてる。だけど最近は、西澤高校にも興味があるの。しかもさっきの先生の話聞いてたら、東條学園にも興味持っちゃって…。ほんと、悩んでばっかり。」
もううんざりって感じで苦笑いをする流歌。
あたし、知らなかった。
流歌がそんなに進路のことで悩んでいたなんて…。
自分と同じように進路のことで悩む流歌に、あたしは親近感を持った。