光を背負う、僕ら。―第1楽章―
確かに昨日は明日美の言う通り、なかなか寝付けなかった。
理由も明日美が言う通り、緊張していたから。
……そもそも、どうしてあたし達はこんな真夏日の朝から集合しているのか。
それは夏休みのちょうど中盤に差し掛かった今日、東條学園の体験入学が行われるからだった。
体験入学に行くことを反対されなかったあたしは、東條学園の体験入学に申し込みをした。
明日美と流歌も、同じく申し込みを済ませている。
それどころかあたし達の中学の吹奏楽部に所属している三年生はみんな、東條学園に行くことになっている。
そうやっていろいろなことをしているうちに時は流れ、そして今日を迎えた。
そんな今日を迎える前日、あたしはいつになく緊張していた。
多分あんなに緊張したのは、お母さんに自分の夢を告げた時以来だと思う。
初めて本格的な音楽の世界を見ること。
お母さんが夢を叶えるために三年間過ごした母校へ訪れること。
そのことに対してとても胸が高鳴るとともに、少し怖じ気づく気持ちもあった。
理由も明日美が言う通り、緊張していたから。
……そもそも、どうしてあたし達はこんな真夏日の朝から集合しているのか。
それは夏休みのちょうど中盤に差し掛かった今日、東條学園の体験入学が行われるからだった。
体験入学に行くことを反対されなかったあたしは、東條学園の体験入学に申し込みをした。
明日美と流歌も、同じく申し込みを済ませている。
それどころかあたし達の中学の吹奏楽部に所属している三年生はみんな、東條学園に行くことになっている。
そうやっていろいろなことをしているうちに時は流れ、そして今日を迎えた。
そんな今日を迎える前日、あたしはいつになく緊張していた。
多分あんなに緊張したのは、お母さんに自分の夢を告げた時以来だと思う。
初めて本格的な音楽の世界を見ること。
お母さんが夢を叶えるために三年間過ごした母校へ訪れること。
そのことに対してとても胸が高鳴るとともに、少し怖じ気づく気持ちもあった。