光を背負う、僕ら。―第1楽章―
動き出す人
校舎を回って、だいぶ経った頃。
あたし達はとある部屋に案内された。
何の部屋なのかは説明されず、ただ在校生の人達に促されるままその部屋に入る。
みんなに続いて部屋入ると、そこは広い教室だった。
ここは……音楽室かな?
壁にかけられた、偉大な音楽家達の写真や肖像画。
その光景は、中学校の音楽室とかぶって見える。
そう考えるとやっぱり、ここは音楽室なのかな…。
促されるまま部屋の中を進みながら、そんなことを思った。
でもよくよく考えてみると、それがおかしい考えであることに気付く。
ここは、音楽を専門に学習出来る学校。
そうなれば実習する時間も多いし、中学校でいう音楽室のような場所もたくさんあるはず。
だったらここは、何ていう名前の部屋なのだろう…。
結局ここがどこであるかわからないまま、あたしは在校生の人達に言われた通り、イスに座っていた。
部屋は俗に言う音楽室よりも大きい。
だけど、さっきまで学校の説明を聞いていた講堂ほどは大きくない。
そんな部屋には、円を作るようにイスが並べられている。
あたし達はそのイスに、座らされていた。
あたし達はとある部屋に案内された。
何の部屋なのかは説明されず、ただ在校生の人達に促されるままその部屋に入る。
みんなに続いて部屋入ると、そこは広い教室だった。
ここは……音楽室かな?
壁にかけられた、偉大な音楽家達の写真や肖像画。
その光景は、中学校の音楽室とかぶって見える。
そう考えるとやっぱり、ここは音楽室なのかな…。
促されるまま部屋の中を進みながら、そんなことを思った。
でもよくよく考えてみると、それがおかしい考えであることに気付く。
ここは、音楽を専門に学習出来る学校。
そうなれば実習する時間も多いし、中学校でいう音楽室のような場所もたくさんあるはず。
だったらここは、何ていう名前の部屋なのだろう…。
結局ここがどこであるかわからないまま、あたしは在校生の人達に言われた通り、イスに座っていた。
部屋は俗に言う音楽室よりも大きい。
だけど、さっきまで学校の説明を聞いていた講堂ほどは大きくない。
そんな部屋には、円を作るようにイスが並べられている。
あたし達はそのイスに、座らされていた。