光を背負う、僕ら。―第１楽章―
「……うん。関係あると思う。」




あたしと流歌は顔を見合わせたまま、何も言わずに苦笑いした。




「みなさん、聞いてください！」




滝川先生の言葉に反応して、あたし達は苦笑いをやめて前を見る。



嫌な予感というか気持ちが、さらに増した気がした。




「今からみなさんが持ってきた楽器を使って、一緒に合奏なんかをしたいと思います。」



「えっ…！？」




どこの中学校の生徒かはわからないけれど、同じく体験入学に参加していた生徒の一人が驚いて声を上げる。



他の人も想定外のことを突然言われて、驚きを隠せないみたいだった。



小春ちゃんや彩愛ちゃんといったあたし達の中学校の生徒も、見ると困惑している表情で滝川先生を見ていた。



あたしや流歌や明日美はというと、半ばもう諦めがついていて何も反応しない。



だって三人とも、少なくともこうなる予感を言わなくても感じていたから…。



それぞれが複雑な気持ちを抱えている中、滝川先生は涼しげな表情で続ける。





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