光を背負う、僕ら。―第1楽章―
「あなたはどの楽器を使いたいかしら?この学校にある楽器なら、何を使ってもいいのよ。」
「…それって、自分で持ってきた楽器を使わなくてもいいってことですか?」
「えぇ、そうよ。私達はあなた達が一番好きな楽器を使ってほしい――そう思っているの。部活で使っている楽器を持ってきてもらったのは、部活で使っているならその楽器が好きだと思ったからよ。でもその楽器以上に好きな楽器があるなら、私はぜひその楽器を選んでほしい。……さあ、あなたが一番好きな楽器を選んでください。」
「あたしが……一番好きな楽器。」
小春ちゃんは手に持った自分の楽器ケースをチラッと見ながら、二、三度そう呟いた。
そして楽器ケースから滝川先生へと視線を戻したかと思うと、少し口角を上げて堂々と言い放った。
「――ピアノを使わせてください。」
「………!!」
小春ちゃんはいつだって唐突な人。
小春ちゃんが起こす行動は、時々予測不可能で怖くなる。
そして今回も、東條学園に嵐を呼び起こす――。
「…それって、自分で持ってきた楽器を使わなくてもいいってことですか?」
「えぇ、そうよ。私達はあなた達が一番好きな楽器を使ってほしい――そう思っているの。部活で使っている楽器を持ってきてもらったのは、部活で使っているならその楽器が好きだと思ったからよ。でもその楽器以上に好きな楽器があるなら、私はぜひその楽器を選んでほしい。……さあ、あなたが一番好きな楽器を選んでください。」
「あたしが……一番好きな楽器。」
小春ちゃんは手に持った自分の楽器ケースをチラッと見ながら、二、三度そう呟いた。
そして楽器ケースから滝川先生へと視線を戻したかと思うと、少し口角を上げて堂々と言い放った。
「――ピアノを使わせてください。」
「………!!」
小春ちゃんはいつだって唐突な人。
小春ちゃんが起こす行動は、時々予測不可能で怖くなる。
そして今回も、東條学園に嵐を呼び起こす――。