光を背負う、僕ら。―第1楽章―
そうだとすれば、あたしは何をするべきなの?



あたしの夢へ続く道は、一体どこにあるの――?




あたしは未だに、光が届かない真っ暗な世界で彷徨っていた。



自分の夢に、改めて気付いたとき。


東條学園へ行ってみたいと思ったとき。


お母さんに夢を打ち明けたとき。



その度に、ほんの少しだけど進めているような気がしていた。



またまだ行き先が見えなくても。


道を照らしてくれる光が現れなくても。



それでも暗闇の道を、足で探りながら進んでいると信じていた。



けれど現実では、あたしが思うよりも進めていない。



それはやっぱり、あたしの努力が足りないからだ。



あたしはきっと、自分が思う以上に行動出来ていない。



行動に移せていない、何かがある。



だけどそれをするために勇気を出すことは、あたしにとっては一番難しいことのようにも思える。



臆病な心が、言うことを聞いてくれないんだ。






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