光を背負う、僕ら。―第1楽章―
「佐奈ちゃん!こっちだよ」
声の主を探すあたしに、もう一度あの声が聞こえてきた。
さっきよりもはっきりと聞こえて、今度は誰の声かということもちゃんとわかった。
だからキョロキョロとむやみに声の主を探すのやめて、その人物がいる方に視線を向ける。
「よかった。気付いてくれて。」
瞳でしっかりと捉えた人物はあたしと目が合うと、ふんわりと顔を綻ばせる。
「……小春ちゃん、どうしたの?」
あたしは頭上にたくさんのはてなマークを浮かべながら、さっきの声の主である小春ちゃんを見る。
……小春ちゃん。
あたしに何の用だろう。
このタイミングで小春ちゃんに話しかけられる理由が、考えてもなかなか浮かんでこなかった。
あたしから見て左方向、席三つ分離れた場所に小春ちゃんは座っている。
両隣りに座る明日美や流歌が話しかけてくるのはなんとなくわかる。
だけど離れたところからわざわざ小春ちゃんがあたしを呼ぶ理由は、いろいろ考えてみてもやっぱりわからなかった。
声の主を探すあたしに、もう一度あの声が聞こえてきた。
さっきよりもはっきりと聞こえて、今度は誰の声かということもちゃんとわかった。
だからキョロキョロとむやみに声の主を探すのやめて、その人物がいる方に視線を向ける。
「よかった。気付いてくれて。」
瞳でしっかりと捉えた人物はあたしと目が合うと、ふんわりと顔を綻ばせる。
「……小春ちゃん、どうしたの?」
あたしは頭上にたくさんのはてなマークを浮かべながら、さっきの声の主である小春ちゃんを見る。
……小春ちゃん。
あたしに何の用だろう。
このタイミングで小春ちゃんに話しかけられる理由が、考えてもなかなか浮かんでこなかった。
あたしから見て左方向、席三つ分離れた場所に小春ちゃんは座っている。
両隣りに座る明日美や流歌が話しかけてくるのはなんとなくわかる。
だけど離れたところからわざわざ小春ちゃんがあたしを呼ぶ理由は、いろいろ考えてみてもやっぱりわからなかった。