追っかけバンドマン
もぉ、最悪…。
なんでこんなの書かなくちゃいけないわけ?
って、寝ちゃったあたしが一番ダメなんだけどさっ……
「美~香!」
昼休み、1人でノロノロと反省文を書いていると、パンを買いに行ったみさきが戻ってきた。
「みさき…、て…手伝って…」
国語が苦手なあたしわ、上手い言葉が出てこない。
国語が得意なみさきが今わ救世主。
「んもぉ、仕方ないなぁー。
ところで昨日も路上ライブだったんでしょ?」
パンをかじりながら、聞いてくるみさき。
「まぁね。」
そう、あたしが授業で寝てしまう原因わ1つ。
路上ライブ。
を毎日のようにしているから。