追っかけバンドマン


「「「は?」」」

3人の声が重なる。
そして目が点になっている。



「あたし本気なの。なんと言われても、諦めることわ無いから。」


「あ…あんた…


あんた何言ってるのよ!

最近帰りが遅いと思ってたら、そんなバカみたいなこと考えてたのね!!

あんたになれるわけ無いんだから、勉強しなさい。そして大学にいって、そうしたらやりたいこともいつか見つかるから。」



「まぁまぁ母さん、落ち着いて。」

お父さんがお母さんをなだめている。お母さんの息わ少し…荒い。

だけどあたしわ、譲れない。高校もお母さんに進められて決めた。それ以外にも、あたしの意思じゃなく、お母さんの意思で決まっていることが多かった。


だけど、やっと自分で見つけた、あたしの“やりたいこと”。
お母さんに反対されたくらいで引けるわけない。



「お母さん、あたしどんなに言われても諦めない。歌うことが好きなの。楽しいの。
確かにあたしわ普通の人だから、成功するのわ難しいかもしれない。

けど…、最後まで挑戦続けたいの。だから応援して欲しい。」


認めてほしい。あたしが歌うことを。



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