追っかけバンドマン
「や、マジ帰るし。じゃーね。」
「ちょっ、美香っ!」
くるっと180度反対を向いて、歩き出した。
信じらんない…、みさきがこんな人だったなんて。
確かに、この15年間生きていて、彼氏なんて一度だっていなかった。だから、ほしいなぁ~とわ、思っていたけど…。
みさきわ何も分かってない。
あたしわ、好きな人、そして、あたしのことを好きになってくれる人、お互いにお互いを相いあってる人がほしい。
だから、彼氏わほしいけど、肩書きだけの彼氏わいらないんだ。だからあたしわ、合コンが嫌い。
って、みさきに前言った事だってあるのに…!!!
なーにが、今度おごるから、ねっ?だ!!
「美香っ!ちょっと、待ってって!!!」
ガシッ
後ろから腕をつかまれてしまった。
「もお!まじ、嫌なんだって!!!!前にも言ったでしょ?」
「もちろん、それわ分かっている。だけどっ、ちょっと聞いてよ。」
「は?あたしわ、何聞いたって、参加する気わないから!!」