追っかけバンドマン


「や、マジ帰るし。じゃーね。」


「ちょっ、美香っ!」

くるっと180度反対を向いて、歩き出した。


信じらんない…、みさきがこんな人だったなんて。

確かに、この15年間生きていて、彼氏なんて一度だっていなかった。だから、ほしいなぁ~とわ、思っていたけど…。

みさきわ何も分かってない。


あたしわ、好きな人、そして、あたしのことを好きになってくれる人、お互いにお互いを相いあってる人がほしい。
だから、彼氏わほしいけど、肩書きだけの彼氏わいらないんだ。だからあたしわ、合コンが嫌い。


って、みさきに前言った事だってあるのに…!!!

なーにが、今度おごるから、ねっ?だ!!



「美香っ!ちょっと、待ってって!!!」

ガシッ

後ろから腕をつかまれてしまった。


「もお!まじ、嫌なんだって!!!!前にも言ったでしょ?」


「もちろん、それわ分かっている。だけどっ、ちょっと聞いてよ。」


「は?あたしわ、何聞いたって、参加する気わないから!!」




< 9 / 70 >

この作品をシェア

pagetop