アタシとお兄ちゃん。
勢いよく扉をあけ、あたしが目にしたのは…………………。
『恵美華?どうした?』
ベッドに、寝転び、雑誌を読むお兄ちゃんでした。
あたしは、いっきに、緊張がほぐれ、その場にペタンと座り込んだ。
「よかった………ヒクッ、あたし………お兄ちゃんが、ック……」
あたしの目から、ポタポタと、涙が落ちていく。
「……ック、お兄ちゃんがぁ……ヒクッ、いなきゃ……」
泣いているあたしを、お兄ちゃんは、強く抱きしめた。