アタシとお兄ちゃん。


何回か、角度を変えてキスをすると、二人の唇が離れた。



離れたすぐ後でも、寂しくなった。


そんな沈黙の中、先に口を開いたのは、お兄ちゃんだった。



『恵美華……?』



「なに?」


『俺さ………』


お兄ちゃんは、下を向きいいにくそうな表情を見せた。


『……恵美華と、やりたい。』


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