アタシとお兄ちゃん。


「フフッ。わかったよ。」


あたしは、小さく笑いながら、答えた。



そして、あたしとお兄ちゃんは、笑いながら、手を繋ぎ、2階へと上った。



でも、この幸せな時間が、あたし達には、もう、少ししか、残されていなかったんだ。



この時のあたしは、まだ幼かった。


今なら、ちゃんとわかるよ。


もう一度、お兄ちゃんと会えるなら、あたし、何でもするよ…。
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