アタシとお兄ちゃん。


やだよ!そんなの!



あたしが不安がってるのを見たのか、お兄ちゃんは、テーブルの下で、手を握ってくれた。


『大丈夫。なにがあっても、俺が側にいるから。』


あたしは、お兄ちゃんのおかげで、自然と笑顔になれたんだ。


「離れなさいっ!!!!」

あたしは、いきなり大声を出されて、ぱっと、手を放した。


そして、お母さんを見るとあからさまに怒っているようだった。


えっ……………?


お母さんの後ろに、半泣き状態でいたのは、あの時、お兄ちゃんと手を繋いでた綺麗な女の人。
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