ただすきだから・・


一通り、話し終えたらなぜか奈由が俺に抱きついてきた。



「!?」



いや。まじでビビるから。



「ちょ、離せって。 離…」



「…ないで」



「え?」




奈由がなんか言った。だけど、ちゃんと聞き取れなかったから、動きを止めて聞き返す。






「…そんな…哀しい顔で…笑わないで」




そんなことを言う奈由に俺は何も言えなかった。 俺は、奈由に心配させるほど、哀しい顔してたのかと思うと、情けなくなった。



「…」








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