ただすきだから・・
「おっはよ~奈由」
「あーうん、おはよ杏奈」
だから、杏奈のテンションにはついてけないの。・・・しかも朝から。
「えー元気なーい。 あっ、遊園地いった?」
あ、そうだった。あのチケット杏奈のシスターからもらったんだった! お礼、言わなきゃ!
・・・でもあたし、遊園地行ってない。ま、いっか♪
「うん、ありがとー杏奈!」
「どーいたーしましーてっ」
ヘンなのところで伸ばすなよ。ヘンな言葉に聞こえるじゃん。
と、つっこみを入れてみる。
「お前、遊園地行ってねぇじゃん」
後ろから聴きなれた声が聞こえた。
・・・秋人。
「へ? 行ってないの?奈由」
あれ?という顔で聞いてくる杏奈。
こんのおせっかいじーさんっ! 言わなくていいことまで言ってくれちゃって!!
「え・・・えーと」
この野郎・・・という目で睨んでみるが、涼しい顔してやがる。
まじでシメる!!!