ただすきだから・・

「だって…そ」
「俺の気持ち知んねーくせに、何勝手なことしてんだよっ!! なんで、それ早く言わねーんだよっ…」


反論したけど、すぐに秋人の声にかき消された。
最初は強い口調で言ってたけど、だんだん小さくなっていく声。

それだけで、秋人のお姉ちゃんへの想いが伝わってくる。


でも、あたしだって。秋人のことを思ったしたことなんだ。どうして…あたしのこと、考えてくれないの…?


「そんなこと言ってもしょうがないじゃん!!あたしはあたしなりに、秋人のことを考えて…」

そんなことを思っていたら、だんだん悲しくなって、あたしも声を荒げた。


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