ただすきだから・・


*  *

「じゃーねぇ、奈由っ 掃除がんばれ♪」


「手伝おうか?とかそういうアレはないのか、杏奈」


ないに決まってんじゃーん♪と、やたら上機嫌で去っていった杏奈。


友達を見捨てるのか…この野郎…今度からアイス奢ってやんないもんねーっだ!! 杏奈のアホっ!!


と、誓う。でも、すぐに杏奈にのせられて奢っちゃうんだろーなー、とも思う。どっちなんだろ、あたし。



そう思いながらも、もくもくと掃除をする。


「終わったぁ♪」


終わったことを品川先生に報告して、こっぴどく叱れていたらもう、外は暗くなってきていた。


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