ただすきだから・・


――…


痛みがひいたあたしは、お姉ちゃんの部屋のベッド上にいた。 ふかふかのクッションを抱えて。


「…で、どうしたの? 奈由」


椅子の上に座ってあたしを見ながら言う。



…聞いちゃいますよね。


痛さで考えてた(←嘘)理由なんてどこかに吹っ飛んでしまったあたしは、ただ、パニクルばかり。



「え、と…あの…ね?」


すると、お姉ちゃんは、あたしが背中で必死に隠してた遊園地のチケットが(ちょっと)見えたのか、


「遊園地!?」


と、目をキラキラさせて聞いてきた。



そうだった!

と思った。


お姉ちゃんも遊園地が大好きなんだった!!



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