あなたのペット的生活



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佐助が部屋をでると、すぐに壁にもたれかかる孝二を見つけた。



「やっぱりいたんですね、孝ちゃんさん♪」


「マンガ……取りに戻っただけだ」




孝二は佐助の視線を逸らすと、階段を下りていった。



「だったら部屋に入ってくればいいのに」


佐助も一緒に階段を下りていく。


すると、孝二は眉間にシワを寄せ振り返った。




「わっ!いきなり止まらないでくださいよ、あぶな……」

「入れるわけねぇだろーが。お前が変なこというから」


「変なことってなんですか?俺、乃亜に告っただけですけど?」


「ッチ」

孝二は舌打ちすると再び階段を下りた。


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