あなたのペット的生活
「お前、何、人の腹の上で寝てんだよ。
しかも!よだれ垂らしてんじゃねーよ!!」
俺は思いっきり乃亜のヨダレで濡れたシャツの腹部分を乃亜に見せ付けた。
これを利用して下僕期間を延ばしてやろうかと悪魔な考えが頭の中を一瞬よぎる。
「ごめんなさい」
「チッ」
が、乃亜の目にうっすら涙が浮かんでいるのを見て、一瞬だけどひどいことを考えた自分がバカみたいに思えた。
ヨダレくらい別に洗えば済むことだし、大人気ない。
それなのに下僕期間延長ってどんだけ幼稚なんだか。
起きてから時間がたったからか、俺の脳もようやく冷静になってきたようだ。
「で、俺、なんでここにいるわけ?」