あなたのペット的生活
「よっ」
顔を覗かせたのは、佐助だった。
「なんだ、佐助か」
「おいおい。なんだはないだろ」
久しぶりに顔を合わせた佐助はいつも通り佐助だった。
「せっかく、お前さんに土産もってきたのに」
佐助は肩から提げたスポーツバッグを開くと、少し折れ曲がったプリントを渡してきた。
「……なにこれ」
「なんでか担任のお気に入りみたいだぞ?お前。
もうすぐ期末だろ?授業でてない分の重要ポイントを手書きで書き上げた先生渾身の1枚だぞうだ」
「……期末かぁ。あったね、そんなもん」