あなたのペット的生活
「いや〜、お前が同級生で助かったわ。俺が楽できていいや」
「……おい」
「ん?なに??なんか文句あんの?」
……大アリだ。
ありすぎて困るくらいあるよ。
「恋人同士なんだから、もっとこう〜!!イチャイチャするとか、甘い雰囲気醸し出すとかないわけ?!
なんでまだご主人様とペット状態のままなのよ!!」
その場で怒鳴ると、孝ちゃんは読んでいた漫画から目を離し、コチラへと意地悪な視線をなげかけた。
「へ〜?お前、俺とイチャイチャしたいんだ?」
「ぅっ!!」
なんか、そんな言い方されたら恥ずかしいじゃない。
「ちがうくて……、その、私が言いたいのはこんなパシリじゃなくて、手をつないだりとか……」
「つないだり?ほかには??」
「えーっと……その〜」
「『お願い』したら、その願いを叶えてやってもいいんだけどなぁ」
「本当?!」