あなたのペット的生活


「ただいま……」

「おかえり。24分かかったぞ」


孝ちゃんは時計を指差して笑った。


「仕方ないよ、行きで5分すぎちゃったもん」

「で、どうだった?あったか?」


レンタル屋の名前の入った袋を見て子供のようにキラキラと瞳を輝かせる孝ちゃん。


「あったんだけど、他の人に借りられてて7巻からしかなかった」

「そっか。まぁいいや。サンキュ〜」


孝ちゃんはニカッと笑うとコンビニの袋を雑に私の前に放り投げた。


中には私の好きなお菓子が入ってる。


「ご褒美」

孝ちゃんはそういうとレンタル屋の袋を丸ごと持って部屋を出て行った。

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