あなたのペット的生活
「ご、めんなさい……」
怖くて孝ちゃんの顔が見れなかった。
怒った孝ちゃんは怖い。
だけど、
「お前が俺無しで勉強できるわけないだろ」
ポンと頭に置かれた孝ちゃんの手はあったかくて、優しかった。
「孝ちゃ〜ん。いっぱいごめんなさい〜」
あったかすぎて、そのギャップが激しすぎて思わず涙が流れだした。
「別にいいから。それより、勉強再開するか」
「うん♪」
「乃亜、俺、おなかすいた」
「はい!ただいま!!」
あれ?なんで私だけ謝ってるんだろ?
なんで、孝ちゃんはこんなに偉そうなんだろう。
なんで、私、孝ちゃんに尽くしてるんだろう。