執事とお嬢様、それから私


言葉の意味を考えながら、崩した彼の口調にドキドキ…ドキドキ…………

…………

「あぁぁ!!!!」


私ったら!!なんてことを!!!!!


急いで駐車場を見れば彼が丁度車に手をかけたところ。


「あの!!ありがとうございましたっ!!!!」


夜中なのを思い出し、叫びたいのを我慢して普段より少し大きな声で、今日まだ一度もしていないお礼を言った。



聞こえたかな?っておもったら彼は…


こっちをみて、すこし口の端をあげてすこし手を振ってくれた。




!!!!!




やばい!!
この人は私の心臓をどうするつもりなんだ!!!!


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