執事とお嬢様、それから私




ヒンヤリ…きもち…なに?

「かのこ…大丈夫か?」

ん?とうじょう…さん?あたし、またゆめ見てるのね…

「かのこ?起きれるか?」

わっとうじょうさんになでなでされてるぅ。それに、いいにおい…なんかいいゆめ、だなぁ。

「かのこ…俺の指を噛むのはやめなさい」

ペシリ

「いたっ」

ん?いたい?

「おきたか?」

「東條さん!?」

目の前にいるのは私服ではなく執事の格好をした東條さん。あまりの驚きに飛び跳ねたもののさすような頭痛に再びベッドに舞い戻った。

「いきなり飛び起きるなよ」

呆れたような東條さん。

て、いうか

「なんで東條さんここにいるんですか!?仕事は!?」


「ん?休みもらってきた」

事も無げに言う東條さん。

いやあなた昨日仕事だって言ってたじゃないですかーーーーー!!!!
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