執事とお嬢様、それから私
「雅人!!雅人どこにいったの!?」
「あらお嬢様、いかがなされましたか?廊下は走ってはいけませんよ」
「ばぁやウルサい!!雅人はどこにいったの?」
「雅人さんですか?」
ばぁやに殴りかかりそうになりましたわ。だってばぁやの話し方、ゆっくりなんですもの!!
「さっきまでいたのに!!!!」
「雅人さんになにかご用でも?」
「ちょ、ちょっと熱があがってきたのよ!!」
「熱がある方はあのように廊下は走りませんよ。」
う~!!ばぁやったらいらないとこばっかみてるのね!!
「しかし、奇遇ですねぇ。」
「なにがよ?」
「雅人さんの彼女さんも風邪を引かれたとか。さきほど血相変えて雅人さんは出ていきましたよ」