執事とお嬢様、それから私


「うわぁっ!!!!」


旅館の近くに立ち並ぶ店を歩く。珍しい店があるたび歓声をあげるかのこは手をつないでいなければどこかに飛んでいきそうだ。


「東條さん!!綾那ちゃんは何色、好きなんですか?」

「ガラス玉のストラップ?可愛いね。お嬢様はピンクが好きだよ」

「じゃぁ私、黄色にしよっ!!東條さん青と緑どっちがいいですか?」

「んー緑、かな。」

「はいっ!!」


ニコニコわらって3つストラップをもったかのこがレジに向かう。


「かのこ、俺が出すよ?」

「だーめっ!!これは私のお土産ですっ」

「俺の分も?」

「みんなでお揃いです♪あっ、和之さんの忘れてた!!」


そういって青のストラップをもってまたレジへとかけていく。


本当、かのこはあきないな。


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