執事とお嬢様、それから私
かのこはよっぽど俺を妬かせたいのか?
そんなにお仕置きされたい?
そうならそう、言えばいいのに。
「西永何にしたの?」
「私お米~粒粒してて、おいしいの!!彼方君は?」
「俺?俺は緑茶、だって。」
「あっ私緑茶と迷ったの~ちょっとちょーだい?」
「ん」
「んまぁい!!あっじゃこれもあげる!!あーんっ」
かのこに他意がないのはわかってる。
わかってるが彼氏の前でそれはないだろう。
黒髪…なかなか厄介な奴だ。
「かのこ」
「東條さんも食べる?はいっ!!」
「口の端についてる。」
なかなか取れないアイス。俺がかのこを呼んだ時からこちらを見てる男達に微笑みかける。
自分でも子供っぽいのはわかってた。
優越感と牽制。
それだけのため。
俺は見せつけるように