執事とお嬢様、それから私


「ンンッ…」


「まだ、甘いな」


「っ東條さんっ!!ここ旅館の廊下です!!部屋じゃありません!!」


「部屋ならいいの?というかいくらおこってもダメだよ…かのこは今日俺からお仕置きされるんだから」


「えっ!?私、何かしましたか!?」


「あぁ…したね。ねぇかのこはいつも、あぁなの?」


「?」


「…天然なのも考え物だな。」


「えっなに…ンッ」



かのこの言葉を打ち消すように唇を重ねる。力の抜けたかのこを抱きかかえ、部屋へと連れて行く。


夕飯まで4時間、か。

十分だな。



「東條さ…ンゥ、アッダメ…はずかし…アァッ」

「雅人」

「えっ?」

「俺の事いつになったら下の名前で呼んでくれる?」

あいつ等は下の名前で呼ぶのに。

「うっ…まさ、と…」

「よく…できました。」


「…ンアァァッ!!」


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