執事とお嬢様、それから私
「このねぇちゃんはこおゆうプレイが好きなんだよ」
耳障りな声ではっと現実に帰ってくる。
そうだった!!私、ヤバいんだった!!
「ち、ちが」
「黙ってろよ、ていうわけだから、悪いなおにーさん」
グッと私の腕をつかむ男の手に力が入る。
「では女性に聞きましょう。助けはいりますか?」
切れ長の目が、私を捉える。
こんな場面なのにドキドキした自分を叱咤し、ありったけの力で私は叫んだ。
「お願い!!!助けて!!!!」