執事とお嬢様、それから私


意味わかんねー

なんなんだこのがきんちょ…

ちっ。

「おい」

しゃがんで目線を合わせる。

「オマエ、俺に説教たれる場合じゃねえよ。知らねーヤツについてくなって習わなかったのか?」

「まぁ、初めて目を会わせましたわね!!人とは目を合わせて話すものですわ」


嬉しそうに笑うがきんちょ。ちょーし狂うっつーか、会話、かみ合わねー。


「お願い」

「え?」

「お願い、聞いて欲しいんだろ?言えよ」

本当、ちょーし狂う、けど

「やっぱりわたくしの目に狂いはなくってね!!あなた、名前は?」

「…南原和之」

「わたくし、さいおんじ あやなと申しますの。さぁこれで知らないヤツじゃなくなりましたわ!!かずゆき!!」

「へーへー」

「わたくしの家人がいなくなったのよ!!探してくださらない?」


へんてこなコイツと話てると、世界に色がつく気がするんだ。
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