執事とお嬢様、それから私


「すみません…」

「………」


Q:私は今どこにいるでしょう。


「つ、次の信号右です…」


腰が抜けたと言う私に一瞬眉をしかめるとその人は迷うことなく私を抱き上げた。しかも


乙女のあこがれ

姫だっこ


心臓はもちろんフル稼働である。

口をパクパクさせる私をよそにツカツカ歩く彼は一台の車の前で足を止めた。

「うわ…BMW」

そのまま優雅な動作で助手席に私を座らせた。

「家までお送りいたします」


A:イケメンの車の中
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