空の笑顔
リストバンドを見て気になるところがあった。
「“ファン”って…」
「それは…渚の夢がバスケのプロって言ってたの思い出したの。だからプロになった時に私が一番初めのファンでありたくて…」
いつか話した俺の夢。
空はちゃんと覚えてくれていた。
なんで空はこう俺を喜ばせてくれるのだろうか。
たくさんありがとうって伝えたい。
きっと伝えきれない。
「もちろん、第1号は空だから」
「うん、よろしくね!」