空の笑顔








授業なんかまともに聞いてない。


俺の頭の中は空でいっぱいだった。



気が付いたらもう放課後で待ちに待った部活の時間。




部室で準備をしていたら


―――バンッ


勢いよくドアが開いた。


「おい、お前ら!今日は海に行くぞ〜!」


そう叫んだのはキャプテンの直樹さん。


他の部員が騒いでいる中、俺はと言うと体育館でやりたかったのに期待を裏切られ気分がダウン。



「なんで海なんスか?」


めちゃめちゃ嫌そうな顔をした。


「まぁそう怒るなって!俺の気分が“海だー!”って叫んでんのよ。」


直樹さんの気分なのかよ!








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