空の笑顔
ドアを開けた瞬間、風が吹いた。
窓から優しい風がカーテンをなびかせていた。
ベッドには愛しい彼女の姿。
「…空」
呼ぶとこっちを向いた。
空は目を見開いていた。
「…なっなんで…」
「…馬鹿野郎」
俺は空のところへ行き抱きしめた。
「なんではこっちだ。なんで何も言わなかったんだよ…」
俺の声は弱々しくなっていく。
「逢いたかった…」
抱きしめていた手を強くした。
空の手も強くなった。
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