空の笑顔
俺はなんだか嬉しくて空に抱きついた。
「サンキュー」
俺はお互い、ずっと傍にいるんだ。
「渚、練習大丈夫なの?」
急に空が不安そうな顔で言ってきた。
「大丈夫だけど…どうした?」
「毎日、部活帰りに私の見舞いに来てくれるでしょ?本当はもっと練習したいんじゃないかなって…」
いつもそうだ。
空は誰よりも俺のことを心配してくれて、誰よりも俺がバスケが大好きなことを知っている。
だからきっと思っていたんだろう。
空は優しいから…。