空の笑顔
俺は更衣室から出て、近くにある自動販売機のところに座った。
早く病院に電話しないとっと携帯を開く。
誰からか着信が入っている。
しかも10件も。
一体なんだと思いながら見てみると…
着信全部が空のいる病院からだった。
俺は急いで病院に向かった。
試合会場からは結構遠い。
タクシーの中で何度も病院に連絡をした。
「《−−はい?》」
やっと繋がった電話。
「俺です。榎本渚です」
「《渚くんね!落ち着いて聞いてちょうだい。…空ちゃんが……》」
「《…空ちゃんの容態が…急に悪くなったの》」