空の笑顔









少しすると慎二がボールを抱えて帰ってきた。


「ふぅー、まぢ焦った」


あの様子じゃ空と会っていないらしい。



会えないという残念な気持ちを晴らすためにシュートを打った。


「ほんとお前ってよく入るよな」


横で見ていた慎二が呟いた。


「毎日やってるからな」


「よくやるよ」


「まぁな。慎二もやるか?」


慎二は“また飛んで行くからヤダ”って断った。


ただ単に取りに行くのがめんどいんだろう。



って言うより眠そう。


「ふぁー」


でっかいあくび。








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