空の笑顔









他の部員はまだはしゃいでいる。



自由な部活だなって改めて思う。


遊ぶときは遊ぶ、やるときはやる、この部活のいいところ。


だから俺はこの部活が好き。


結構強いし、キャプテンの直樹さんも実力者だし。




「わっ!」


いきなり慎二が叫んだ。



見ると、飛んできたであろう誰かの麦わら帽子が慎二の顔にかぶさっていた。


「びっくりしたー」


「お前寝てただろ!」


「ねっ寝てねぇし!ってかこれ誰のだよ。俺の睡眠を邪魔しやがって!」


やっぱ寝てたんじゃねぇか。



…っと確かにどっから飛んできたんだ?



ザァー



考えていたら強い風が吹いた。


「きゃッ」


草むらの方から声がした。


前を向くとそこには……



「…空」


キミがいた。








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