空の笑顔











空の手をさらに握り締めた。





俺は顔を上げ真っ直ぐ空を見る。








俺が見た空は微笑んでいた。
















「あ…りが…と。…――」














弱々しくもとびっきりの笑顔。



















握り締めていた手がスルリと俺の手から落ちていった。




























その瞬間、ピーという心電図の音が病室に響き渡った。














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