空の笑顔











渚に、何もかも秘密でいたからすごく罪悪感を感じてたんだ。



でも、話すのが怖くて全然言えなかった。



やっぱり臆病だったんだ。



まだ付き合ってもいなかったのに幸せだった。






慎二くんに告白されたとき思ったんだ。



いつの間にか好きになっていた渚に想いを伝えることが出来るのかなって…。



私はもうそんなに長くない。



誰よりも、自分の体だから分かること。



それでも伝えたかったんだ。



そんな時に渚が夏祭りに誘ってくれた。



すごく嬉しかったんだ。



お母さんに必死で頼んだ。



お母さんもお父さんも最初は怒ってたけど、私のしたいようにさせてくれた。



病院の先生もそうしてくれた。












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