空の笑顔
「渚くんと慎二くんは真面目なんだね」
海を見ながら空は言った。
「そうかなぁ?まぁ俺、まじめ君なんで!」
「アホか!何がまじめ君だ。お前に一生似合わねぇよ!」
ギャーギャー言ってる慎二。
それを聞いて空はめちゃくちゃ笑っていた。
「ほんと仲良しなんだね!」
「いや〜空ちゃんに言われたら悪い気しないなぁ」
いや意味わかんねぇし。
でもなんかわかるかも…なんてな。
慎二と空が仲良く話している。
それを見ていたらイラついてる自分がいた。
いつの間にか嫉妬している。
かといってなんも言えない。
別に空と付き合ってるわけじゃないし、俺が怒る理由もない。
この気持ちが歯痒い。