空の笑顔
「な…ぎさ…くん?」
空の声で我に返った俺は抱き締めていた手を放した。
「なんか…ごめん」
一応謝った。
空は嫌だったかもしれないから。
でも空は首を横に振り、全然っと言った。
「…絶対に愛してくれる人いると思う」
俺は一言だけ言った。
空みたいな子を愛してくれる人はたくさんいると思う。
それにキミは知らないけど俺だってたくさんの内の一人だ。
だってキミのことがこんなにも好きなんだから…。