空の笑顔










「久しぶりだな」


「うん!…どうだった?」


「準優勝…」


「…そっか!」



空はその後何も聞いてこなかった。


その気持ちが嬉しかった。



「…もっと何か出来たかもしれないって思ったら悔しくてさ、勝たせてあげたかったし勝ちたかった。」


俺の気持ちを空に話した。

聞いてほしかった。



空は俺の手を握った。


「先輩たちは引退してしまったけど渚くんはまだ終わってないでしょ?次は渚くんの番だよ。今日勝てなかった分、また練習して次勝てばいい。その姿を先輩に見てもらったらいい。悔しいって思うなら頑張ればいいと思うよ。」



その言葉は力強くて俺の心にジーンときた。








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