空の笑顔
空はニコニコしながら食べていた。
「…あれ?渚じゃね?」
前の方から聞き覚えのある声。
前を見るとそこには慎二を含むバスケ部の連中がいた。
「よ!」
「お前〜、俺らの誘いを断って誰と…」
慎二は俺の隣にいた彼女を見て驚いていた。
「そっ空ちゃん!?」
「あっ!慎二くん」
空も今、誰かわかったらしい。
「なんでお前と空ちゃんが!?」
「お前には関係ねぇ」
空に会って変にテンションが上がっている慎二。
他の連中が空を見て可愛いだの彼女かとか好き勝手言っている。
「付き合ってんのか!?」
どうなんだよと急かす。
多分、慎二は空の事を好きになっていたんだと思う。
だから必死なんだと分かった。