空の笑顔
「付き合ってねぇよ」
これは本当の事。
祭りに一緒に来ているし、手も繋いでいるけど付き合ってはいない。
だからそのままを言った。
「なんだよー!焦ったぁ」
ふぅーと息を吐きながら安心したという顔をしていた。
「んじゃなんで一緒に来てんだよ?」
「別にいいだろ!」
しつこい野郎だな。
空もどうしたらいいのかわからない様子。
慎二は空の方を向いた。
空も慎二を見る。
空はどうしたんだろうとはてなマークを浮かべている。
そんな空に慎二が思いもよらない一言を言った。
「空ちゃん。俺と付き合って!」