空の笑顔
始業式も掃除も終わり、今日は部活をしたら帰れる。
言うチャンスはいくらでもあった。
でもなかなか言えなくて、部活も終わってしまった。
「…なぁ慎二」
帰り道。
やっと話せるようになった。
「…なんだよ」
お互い久しぶりに話す。
変に緊張してしまった。
自分で呼んだのに何から話せばいいか分からなくなった。
「なんか…久しぶりだよな」
そんな中、先に話始めたのは慎二の方だった。
「あぁ…。慎二…あのさっ」
「付き合ってるんだろ?空ちゃんと」