空の笑顔
「空はいつから俺のこと好きだったんだ?」
慎二が言ってたことが気になったから聞いてみることにした。
空は考えていた。
「んー…秘密!」
口に人差し指を当てそう言った。
その仕草につい見とれてしまった。
「渚くんはいつから?」
逆に質問をしてきた。
俺は別に秘密にしておくことでもなかったから普通に答えた。
「気づいたときはもう好きだった。でも多分、ここで初めて会ったあの時からだと思う」
空は嬉しそうに照れながら微笑み、ありがとうと言った。